【取材日記】韓日軍事情報保護協定締結、安保には冷静なアプローチが必要=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.24 08:35
韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が締結された23日午前、ソウル龍山区(ヨンサング)国防部庁舎ではハプニングがあった。協定署名式を公開することにした国防部が突然、非公開に立場を変えたからだ。記者が知る権利レベルで公開を要求したが、受け入れられなかった。カメラマンも黙っていなかった。署名のために国防部に入る長嶺安政駐韓日本大使をカメラマン30人が腕組みしながら眺めた。カメラを下に置いて取材を拒否したのだ。2012年の拙速推進で一度失敗した、27年間続いてきたこの協定がついに締結されたが、最後まで雑音を残した。
締結まで滑らかに進んだことはなかった。共に民主党をはじめとする野党3党は政府の一方的な協定締結に反対した。歴史教科書や独島(ドクト、日本名・竹島)領有権、慰安婦問題など日本との懸案や民族感情を考慮すると、まだ時期尚早という理由からだ。日本が保有する偵察衛星とイージス艦、海上哨戒機情報は5-10年後に韓国軍も保有するため、少しだけ待とうという指摘もあった。軍事的な必要性を認めながらも「日本が軍事大国化を進める戦略の一環ではないのか」「崔順実波紋から視線をそらす素材を通じて政略的に突破しようということでは」という批判の声も出ている。野党は韓民求(ハン・ミング)国防部長官の解任建議案を推進している。