米国中心のTPPが事実上座礁…中国のRCEPが対案になるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.14 09:02
環太平洋経済連携協定(TPP)が座礁した。
ドナルド・トランプ氏の米大統領当選が決定的変数になった。すでに米議会は年内のTPP批准を断念すると発表した。トランプ氏も大統領就任直後にTPP破棄に出るという立場を明らかにした。ウォールストリートジャーナルは「TPPは事実上死んだ」と11日に報道した。
TPP破棄はトランプ氏の核心公約のひとつだ。トランプ氏はこれまで「TPPが米国の製造業を破壊させる」として反対の立場を明確にしてきた。トランプ氏の当選がTPPを救急室に搬送してきたとするなら、TPPの死亡は議会が決めた。大統領選挙とともに行われた議会選挙で共和党は上院多数党の地位を取り戻したが、まだ民主党が支配している。オバマ大統領の在任中最後になる「レイムダック会期」でTPP批准を処理することもできた。だが上院リーダーの共和党のミッチ・マコネル議員と民主党のチャールズ・シューマー議員はTPP批准案をトランプ政権発足時まで上院で扱わないことで合意した。