「経済協力」の代わりにクリル4島返還を…安倍氏、プーチン氏と“12月談判”へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.07 09:40
「ロシアに対する経済協力プランは新たな2国(日露)間関係の地平を開く機会を提供するでしょう」。今月3日、ロシア・モスクワのクレムリン宮。世耕弘成・経済産業相はウラジーミル・プーチン大統領にこのような内容の安倍晋三首相の親書を手渡し、訪露日程を開始した。安倍氏のプーチン氏に対する親書はことし1・4月に続き3通目だ。安倍氏はことし5月にソチ、9月にウラジオストクを訪れてプーチン氏と首脳会談を2回も行った。来月15日にはプーチン氏が安倍氏の招待で安倍家3代の地方区である山口県を訪問する。戦後最大の日本外交課題である北方領土(クリル列島4島)返還のための安倍氏の動きは緻密だ。2006年第1次安倍内閣発足以来、14回もプーチン氏と会談したのはその一環という評価だ。
世耕氏はこの日ロシア側と、プーチン氏の訪日前に経済協力優先課題30項目を具体化することにした。特に目を引くプロジェクトは、ロシアの石油・ガス田の共同開発、サハリンと北海道をつなぐ送電網構築の検討だ。ロシアの都市整備、ハバロフスク空港の現代化、ボストチヌイ港の機能強化も含まれた。主にロシアの極東開発と実生活向上のためのものだ。世耕氏に続き今週には谷内正太郎・国家安全保障局長がロシア訪問を調整している。領土と経済協力の対等交換のための日露間交渉が速度を上げている。