【グローバルアイ】崔順実問題、国家システムを手術せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.01 12:58
米国大統領選挙を見て持つ断想は大きく2種類だ。まず一騎打ちへと突き進む選挙の混濁さが韓国より増すことはあっても決して減らないという事実だ。クリントン氏とトランプ氏、両陣営がお互いに浴びせる罵倒と人身攻撃は米国の民主主義に対する幻想を確実に砕いてくれる。
もうひとつは、国家システムに対する米国人の信頼と自信が非常に堅固だという点だ。同盟関係に傷をつける発言を日常的に行い、既存の貿易協定を再交渉すると叫ぶトランプ氏が当選しても、トランプ氏の言葉通りになるのは容易でないということが米国主流社会のおおよその評価だ。大統領1人が突然変えられるものは極めて制限されているという認識からだ。そこには「米国は立法府と司法府が中心にある」という信頼がしっかりと敷かれている。そのシステムを傷つける行為には容赦ない。トランプ氏が昨年夏に「トランプ大学」詐欺疑惑事件を担当するメキシコ系連邦判事に非難を浴びせて共和党内部からも批判を浴びたのが端的な例だ。米国の司法システムを否定し揺さぶることを容認できないという理由だった。