【社説】朴大統領は崔順実氏を直ちに帰国させるべきだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.28 14:16
ドイツに潜伏している崔順実(チェ・スンシル)氏がメディアインタビューを通じてその姿を表わしたが、国政壟断疑惑については知らぬ存ぜずを通し、逃げ腰と全面否定で一貫した。大統領の演説文をあらかじめ受け取って添削した事実を認めながらも、問題の演説文が入っていたタブレットPCは自身のものでないと強く主張した。インタビューでは「安鍾範(アン・ジョンボム)首席は顔も知らない。チョン・ホソン秘書官は青瓦台(チョンワデ、大統領府)に入ってからは会ったことがない」という無理な主張まで展開している。話の辻褄が合わないばかりか、まったく信じることができないウソだらけの痛々しい弁解だ。
崔氏が外交・安保や人事など国政全般に深々と介入し、それも最近まで持続的に行われていたという証言と報道が洪水のようにあふれている局面だ。正常な状況では青瓦台の機密文書が外部の民間人に流出するということは想像し難い。大統領の裁可ないし黙認を受けた参謀の密かな助けがなければ絶対にありえない話だ。それでも朴槿恵(パク・クネ)大統領は数日前、国民向け謝罪で「補佐陣が完備する以前に、広報や演説などの分野で助言を受けた」と時期と範囲を限定した。事実でないことは証拠と情況が裏付けている。目を赤くしながら謝る席ですら信じ難い話をする大統領に対して、その資格があるのか疑問が沸いてくる状況だ。ところで同じようなウソインタビューが崔氏の口を通じてもまた繰り返された。