【コラム】惨事相次ぐが…何が変わったのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.28 10:42
13日に起きた蔚山(ウルサン)観光バス火災事故を取材して会った運転手のキムさん(41)は「事故の後でもバスの中でカラオケを流してほしいという乗客がいる。照明や音楽が運転の邪魔になるがチップをもらうためには仕方ない」と話した。また他の運転手は「一部の乗客は私が通り過ぎる時だけシートベルトをして振り返れば外す。非常用ハンマーを盗んだりもする」と話した。
社会のあちこちに安全不感症が蔓延している。事故で拘束された観光バス運転手のイさん(48)は無理な割り込みで多くの人命被害を出した。彼は交通関連前科12犯だった。事故バス所有業者の太和(テファ)観光の代表は「運転手が足りなくて飲酒履歴のようなものは確認できなかった」と乗客の安全より営業を優先する態度を見せた。
取材のために乗った市外バスの運転手はシートベルトをするようにという案内もしなかった。韓国道路公社が工事を理由に京釜(キョンブ)高速道路の彦陽(オニャン)~霊泉(ヨンチョン)区間の狭い路肩とデコボコの路面を放置して6年になる。