【社説】朴大統領「私を捜査しなさい」と公開宣言するべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.27 08:46
国全体が非常に憂鬱な雰囲気だ。路上で、バスで、地下鉄で「弾劾」「下野」という言葉が次々と出てくる。我々は極端な事態が起きることを決して望まない。70年の憲政史、30年の民主化、世界10位圏の経済力を誇る大韓民国の国体が揺れてはいけない。そのためには朴槿恵(パク・クネ)大統領の決断が求められる。「私を聖域なく調査しなさい。過ちが見つかればすべての責任を負う」と宣言することだ。与野党が合意した特別検察官による捜査に、一点の疑いもなく透明に応じて真実を明らかにすると、国民に約束しなければいけない。
大統領の「90秒の謝罪」には透明さも誠意もなかった。危機を免れるための弁解と嘘しかなかった。謝罪文は、崔順実(チェ・スンシル)氏が朴大統領の就任前後の短い期間に限り演説・広報文にのみ関与したかのように言い逃れた。しかし崔順実は朴大統領の日本特使面談資料のような機密情報はもちろん、毎日厚さ30センチの「大統領報告資料」まで青瓦台(チョンワデ、大統領府)からすべて譲り受け、国政を握ったという話もある。さらに崔順実氏が譲り受けた文書の一部は、朴大統領の最側近であるチョン・ホソン秘書官が作成し、文書が保存されたパソコンも現職大統領秘書官の名義だったことも分かった。もう誰が大統領や青瓦台の釈明を事実だと信じるだろうか。独立した捜査主体が動いて真相を究明し、責任者を処罰しなければ、政権を維持できないほどの状況になったのだ。