【社説】朴大統領の崔順実国基紊乱釈明、納得できない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.26 11:17
朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨日、崔順実(チェ・スンシル)疑惑について国民向けの謝罪をした。「秘線」という崔順実氏に大統領の演説文と国務会議の発言資料、青瓦台(チョンワデ、大統領府)人事案などが流出したという事実を認めたのだ。しかし大統領の釈明は一方的で不十分なうえ、常識のラインで納得できない。ひどくこじれている国政が、収拾がつくどころかむしろ霧の中に向かう状況だ。
まず朴大統領は「就任後の一定期間、一部の資料について意見を聞いたこともあるが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)および補佐体制が完備した後はしていない」と述べた。JTBCの報道によると、崔氏が発表の前日に受けたことが明らかになった「ドレスデン宣言」は2014年3月28日のことだ。青瓦台および補佐体制が完備するのに1年以上もかかったということだ。さらに別の報道では「崔氏が国政全般を議論する秘線の会合を運営し、会合のテーマの10%はミル・Kスポーツ財団関連だが、、残りの90%は開城(ケソン)工業団地閉鎖など政府の政策に関連するものがほとんどだった」という証言も出てきた。両財団が設立されたのはわずか半年前のことだ。政界では「崔氏の青瓦台人事案事前検討、利権介入説」が広まっている。野党は「崔順実ゲートではなく『崔順実摂政事態』」とし「崔順実が権力序列1位」と規定する状況だ。