【現場から】ふたを開けると抜けていた「米戦略資産循環配備」…韓米間にずれ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.22 10:57
米国現地時間20日午前9時のペンタゴン(国防総省)。ワシントンのポトマック川が見えるペンタゴンの出入口の前に黒の大型SUVサバーバン2台が止まった。米海軍所属の防弾車両だった。後ろのドアが開いて車から降りる韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官は眉をひそめていた。韓長官は出入口の階段の上で待っていたカーター米国防長官を見ると、やや笑みを送った。しかし10分間ほど進行された儀仗行事では終始、険しい表情だった。
韓長官のこうした表情の理由は2時間半後の記者会見で明らかになった。両国長官は交代でこの日開かれた韓米定例安保協議(SCM)での合意事項を公開した。共同声明は18項目、A4用紙6枚分だった。声明は北朝鮮の核実験とミサイル発射が国連安保理決議違反であることを非難した。▼北朝鮮の追加挑発に対応するための緊密な協力▼在韓米軍の高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備▼海軍の協力強化--などの内容もあった。北朝鮮ミサイルに関連する情報共有強化の意志も確認した。韓米両国の懸案がほとんど盛り込まれた。