【社説】基礎科学を育成できなければノーベル賞は永遠に他人の祭り=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.05 07:48
世界10位圏の経済強国の韓国はノーベル賞シーズンになると委縮する。116年のノーベル賞史上、国家科学技術の尺度となる科学分野の受賞者を一人も出せていないからだ。日本は今年も東京工業大学の大隅良典名誉教授が医学生理学賞の受賞者に選ばれた。大隅教授は細胞内の損傷した小器官を分解する役割をする「自食作用(オートファジー)」の研究に50年間も没頭してきたという。一生を捧げた大隅教授の成果はがんや神経難病治療に幅広く活用されている。これで日本は3年連続で科学賞、計22人の科学賞受賞者を輩出し、基礎科学最強国の地位を固めた。中国も昨年、初めて医学生理学賞を受けて全国が沸いた。
韓国は隣国の祭りを見物ばかりする状況だ。受賞どころか候補リストにも挙がっていない。韓国の研究開発(R&D)投資比率は国内総生産(GDP)比4.29%(86兆ウォン)と世界最高水準だ。日本や米国よりも高く、中国の倍にのぼる。しかしなぜこのような状況になるのか。