韓経:「観光での稼ぎをあきらめた国、韓国」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.04 13:03
世界経済は総体的供給過剰に陥っている。利下げのような巨視的、伝統的な内需活性化手段はもう通用しない。高齢者は寿命がどれほど延びるか分からないという不安感から、消費をむやみに増やすことができない。就職できるという保証がない青年は結婚も出産も先に延ばしている。人口が減るほど内需はさらに冷え込むしかない。まさに悪循環だ。この悪循環のどうすれば断ち切ることができるのか。
解決法は雇用にある。中でも青年の雇用を創出しなければいけない。雇用が生じてこそ消費も結婚も出産もできる。不幸にも製造業で雇用を期待するのは難しい。1991年当時は鉱工業が国民に提供した雇用が516万件にのぼった。2015年は450万件と、66万件減少した。現代自動車と起亜自動車が外国に11の工場を建設した過去20年間、国内には自動車工場を一つも建設しなかった。雇用比率が大きい造船や鉄鋼など重厚長大産業は世界的な供給過剰に苦しんでいる。