【コラム】「ネットワーク社会」逆行が懸念される=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.27 15:09
「お前のところの署長はどこにいるのか。署長は南泉洞(ナムチョンドン)に住んでいるだろう。署長とは昨日も一緒に飯を食い、サウナにも一緒に行った」。
映画『犯罪との戦争』に登場する人物チェ・イクヒョン。彼のセリフは短いが、その中には多くのものが込められている。署長の家を知り、一緒に食事もし、サウナも一緒に行くほど親しい仲であることを強調し、それを利用しようとする。映画を見た人なら彼の古い手帳を覚えているだろう。彼は自分の古い手帳が10億ウォン(約1億円)だと自慢する。手帳には電話番号がぎっしりと書かれている。手錠をかけられたまま警察官の顔を殴る客気もこの手帳から出たのだろう。歪んだ姿ではあるが、ネットワークの力を見せている。