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【コラム】「ネットワーク社会」逆行が懸念される=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.27 15:09
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「お前のところの署長はどこにいるのか。署長は南泉洞(ナムチョンドン)に住んでいるだろう。署長とは昨日も一緒に飯を食い、サウナにも一緒に行った」。

映画『犯罪との戦争』に登場する人物チェ・イクヒョン。彼のセリフは短いが、その中には多くのものが込められている。署長の家を知り、一緒に食事もし、サウナも一緒に行くほど親しい仲であることを強調し、それを利用しようとする。映画を見た人なら彼の古い手帳を覚えているだろう。彼は自分の古い手帳が10億ウォン(約1億円)だと自慢する。手帳には電話番号がぎっしりと書かれている。手錠をかけられたまま警察官の顔を殴る客気もこの手帳から出たのだろう。歪んだ姿ではあるが、ネットワークの力を見せている。

 
ネットワークがあるというのは重要な能力だ。ネットワークが広いほど、それを持つ個人と組織の力は強くなる。こういう現象は我々だけのことではない。中国にも「関係」がある。こうしたネットワークが今、インターネットを通じてその力を広めている。フェイスブックのようなSNSが全世界の人をネットワーク化させている。過去の『犯罪との戦争』でチェ・イクヒョンの古い手帳があったとすれば、今はSNSがそれに代わるものだ。このように今後は「ネットワーク社会」だ。

社会的ネットワークには透明でクリーンなリンクがあるかと思えば、上のチェ・イクヒョンの場合のように不透明で否定的なリンクもある。透明でクリーンなリンクが多くなれば、その社会は明るくて強くなるはずで、不透明で否定的なリンクが多くなれば暗くて弱くなるだろう。社会的ネットワークの両面性だ。したがって明るい前面は強化し、暗い裏面は弱化させなければいけない。この暗い裏面を弱化させるために間もなく金英蘭(キム・ヨンラン)法が施行される。

ところが、より深く考慮するべきことは、社会的ネットワークの明るい前面をどのように強化できるかだ。「ネットワーク社会」の力はその中の個体間の透明でクリーンなリンクの拡散から生じるもので、こうした肯定的なリンクは推奨されなければいけない。バークレー大のサクセ二アン教授が『人・文化・連結の重要性』(Importance of people, culture, and conections)で強調したように、透明でクリーンなリンクの拡散は社会の力となり、上昇効果をもたらす。

この分野の権威者であるバラバシ博士はおもしろい研究結果を発表した。あるコミュニティー内でリンクを多く持つ個体をネットワークから除去すれば、残りの社会的ネットワークの質は低下するが、その機能が失われるほどではない。

一方、コミュニティーの外部とリンクを多く持つ個体を除去すれば、その社会的ネットワークは機能を喪失するほど瓦解してしまう。これは社会的ネットワークの動作で内部個体間の連結より外部との連結がさらに重要だという事実を示している。簡単に言えば、コミュニティー内部の連結は切れても簡単に復旧できるが、外部との連結は一度断絶すれば簡単には復旧できないということだ。企業を例に挙げれば、管理担当者が会社を離れてもその影響は大きくないが、営業担当者が離れれば会社は大きな打撃を受ける。

最近、韓国社会に台頭するいくつかの状況を見ると、「ネットワーク社会」に進むうえで懸念される面がある。まず公務員の世宗市(セジョンシ)孤立化現象だ。これは公務員のコミュニティーが外部と円滑につながるのを難しくし、結局、公務員コミュニティーが質的に低下する現象を招くかもしれない。金英蘭(キム・ヨンラン)法にも似た心配がある。適用の対象となるコミュニティーが外部とのつながりを減らし、そのコミュニティーを外部から遠ざけて内部者同士の水準にとどまる社会的ネットワークに低下させてしまうおそれがある。2つの事例ともに今後訪れる「ネットワーク社会」に逆行するという懸念を抱かせる。

社会的ネットワークの重要性と両面性を理解すれば、その暗い裏面を弱化させることだけに重点を置くのではなく、透明でクリーンなリンクを推奨し、どのように明るい前面を強化していくかも同時に悩まなければいけない。ただ、時間が過ぎればどうにかなるだろうと考えて待てば、我々は今後の「ネットワーク社会」で遅れをとり、国家競争力を落とすという愚を犯すことになるかもしれない。

崔斗煥(チェ・ドゥファン)ポスコICT代表取締役

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