【社説】国産ヘリ「スリオン」の欠陥、適当主義が問題だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.24 11:55
国産機動ヘリコプター「スリオン」(KUH-1)にまた欠陥が見つかり軍部隊への納品が全面中断されたが、技術力より慢性的な隠蔽と適当主義がより大きな問題だ。年初に米国で実施した結氷テストの101項目のうち29項目を満たせなかったが、防衛事業庁はこれを国防部に報告もせず、国会の対政府質問の過程で明らかになった。
スリオンは1兆5000億ウォン(約1370億円)を投じて国防科学研究所と韓国航空宇宙産業(KAI)が共同開発したヘリコプターだ。2013年から現在まで約50機が一線の軍部隊に実戦配備されている。結氷テストの場合、基準に合う厳しい自然条件が制限的であるだけに、先進国でも航空機開発後の量産過程で結氷試験を別にするのが一般的だ。実戦配備当時はまだ試験が行われていない結氷地域の飛行制限を前提に条件付き適合判定が下されたため問題になることはない。