【取材日記】注文してこそ届く「出前」のような地震情報=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.23 07:49
蔚山市(ウルサンシ)災難管理課のチェ・ジョンシク事務官は19日にマグニチュード(M)4.5の余震が発生した時、もどかしさを感じた。蔚山から近い慶州でその日午後8時33分に余震が発生したが、9分経過しても国民安全処が緊急災難文字メッセージを発送しなかったからだ。これ以上遅くなってはいけないと判断したチェ事務官が午後8時42分、受話器を握って急いで文字メッセージを発送してほしいと促した。チェ事務官の要請を受け入れたのか「地震発生、安全に注意」という短いメッセージが地震発生から15分後に蔚山市民に届いた。
夜になるとチェ事務官にはもう一つの心配が生じた。市民にひとまず帰宅するようメッセージを送りたかったが、安全処からはいかなる措置もなかった。蔚山市にはメッセージを送る権限や手段がない。