韓国の『未生』が日本『HOPE』に“転生”…弱者の英雄列伝が人気集める(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.15 15:56
ウェブトゥーン(ウェブ漫画)は韓流と何の相関関係もない文化ジャンルから始まった。発端は漫画本をはじめとする図書出版文化の衰退だった。これは漫画本の出版がまだ活発な日本や米国のようなところではウェブトゥーンが勃興する理由がないという意味でもある。韓国は日本や米国とは違い、市場規模が非常に小さい関係で外圧や内的変化の要因に敏感な社会だ。貸し漫画屋で漫画本を楽しんでいた世代が消え、今やスマートフォンでコンテンツを楽しむ新しい世代へと急激に入れ替わるにつれ韓国の漫画家たちが生きていける唯一の方法は漫画本をデジタル化する苦肉の策だけだった。
◆未来険しく見えた漫画のデジタル化
もともと本になった漫画をデジタル化する作業、いわゆる漫画の変換媒体化(intermedia-lization)作業はハリウッドのディズニーが大規模に始めた。いちいち手で描いた漫画をアナログフィルムで撮って漫画映画あるいはアニメーション作業を行ってきたディズニーとしては、10年から20年もかかっていたアナログ作業を1年以内で終えられる画期的な技術が必要だったのだ。そのような技術を米国のアニメーション・ソフトウェア会社がもたらした。アドビが開発したフォトショップ、映画『アバター』のアニメーション作業に使われたマリ(MARI)、そしてビデオゲーム会社が主に使うユニティプロのようなプログラムがまさにその例だ。