【社説】米国は韓国に確かな核の傘を保障すべき時だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.15 14:15
北朝鮮の5回目の核実験により、北核は「当面する脅威」であり国家生存の問題になった。北朝鮮の核兵器実戦配備が「年内か、来年か」という時間の問題になったことは言うまでもなく、2020年になれば核弾頭100発を作るほどの核分裂物質を確保して米本土まで発射可能な弾道ミサイル技術を保有するようになるとの予想が出ている。
われわれの対応戦略は国民を安心させるには不十分すぎるほど不十分だ。北朝鮮が核兵器使用の兆候を示しただけでも戦争指揮部のある地域を焦土化する「大量報復報復」作戦を立てたというが、言うことだけは大きく、実現の可能性は高いように思われない。
米国の戦略資産と情報支援がなくては独自の攻撃どころか指揮部の位置把握さえ容易ではないためだ。米国も核の傘を約束しているが、必要な時に一回ずつ戦略資産を韓半島(朝鮮半島)に展開する武力示威では北朝鮮の核の意志を弱められないということが自明のものとなった。特に、今回のようにB-1B戦略爆撃機が強風で離陸できない状況がいつ何時再発するかもしれず、有事の際の韓半島安保を気象状態に任せなければならないという笑えない状況にもつながりかねない。ここに北朝鮮が核弾頭を米本土まで飛ばすことができるようになったとしても、米国があえて危険を犯してまで韓国に核の傘を提供するとは確信しがたい。