【時視各角】韓国的なサラリーマンの死(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.30 09:43
笑顔を浮かべた顔だった。私は彼の遺影の前に国花(菊の花)を置いた。李仁源(イ・インウォン)ロッテグループ副会長(69)。彼は検察に出頭することにしていた先週金曜日(26日)の朝、京畿道楊坪(キョンギド・ヤンピョン)の散歩道で発見された。警察は「解剖検査の結果、自殺」だとしたが私たちは彼がなぜ死を選んだのか分からない。「霊肉が疲れきった」。端緒は遺書のその1行だけだ。
土曜日の夜、葬儀室には黒いスーツ、黒いネクタイ姿の役員たちが列をつくっていた。喪主のリボンをつけた葬儀委員の大部分が検察の捜査を受ける容疑者だ。一角に席を占めて李副会長がどんな人なのか尋ねた。