【中央時評】建国節の論議を中止しよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.26 09:36
人間は分からないことがあまりにも多い。少し分かる一部を除けば全て分からない。東西の哲人たちはこの点で終始一貫している。ソクラテスが「賢い人」と呼ばれた理由は彼が「私は私が分からないということを分かっている」という点のためだった。老子は『道徳頃』で「分からないということを分かっていることが最も良い」として「分からないということが分からないのは病気」と言明する。
近年の激しい建国節の論議を見ると、私たちは誰もが重病にかかっている。分からないことを分かっていると主張し続けるだけでなく、間違えて分かっていることを国家法制まで作ろうとすれば病気でも非常に深刻な重病だ。10年前に建国節の主張が提起された時に該当主張の写実的なミスによってすぐに消えると思っていた談論が、陣営構図に乗ってますます大きくなり今では法制化を論じる危険段階にまで至った。