<平和オデッセイ2016>(1)南北、人が通えば道になる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.24 09:51
飛行機は仁川(インチョン)から1次目的地であるウラジオストクに直接向かうことはできず、西海(ソヘ、黄海)を通って長春へ行った後、機首を東に向けて満州を横断しなければならない。ハバロフスクからの帰路も同じ航路だった。う回路ということだが、直航路である韓半島(朝鮮半島)の北側がふさがっているからだ。これは我々の旅程と議論の内容が結局は北側を除いた限界の中で進行されるという点を運命的に語るものだった。間欠的な北朝鮮のミサイル発射と開城(ケソン)工業団地閉鎖、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備決定で北東アジア全体が揺れ動く中、大陸へ向かう我々の旅程はどんな意味を持っているのだろうか。
印象的なのは、今回の旅行に参加した各界の人たちの大半が韓半島は国内外的に深刻な「危機」という点に同意したことだった。それは政治、経済、外交全般にわたる危機であるため、与党であれ野党であれ、保守であれ進歩であれ、力を合わせてこそ克服できるかどうかというほど切迫した状況ということだ。結局、直接的な困難は民衆に向かうことになり、通貨危機当時よりはるかに深い傷を韓国社会に残すという憂慮とともに、遅くなったが今からでも方向を正しく定めて共同体が生きていく道を模索するべきだという点に、お互いが共感した。