韓経:【社説】誰も国家の未来を考えないという現実=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.23 10:31
国家の長期ビジョンや目標を提示するなど国家の長期戦略を立てて考える主体が消えているという。昨日から韓国経済新聞が始めた連載「大韓民国、国家ブレーンがいない」シリーズによれば政府・中央銀行・国策および民間研究所の誰も長期戦略や目標について話さないでいる。かつて政府主導で経済開発計画を立てて国策・民間研究所が競争的に戦略を提示して研究していた風土が消えつつあるという話だ。
こうした流れは韓国社会で民主化が進んだことに伴う自然な結果だという側面もなくはない。もはや国家の目標はどの政党が執権するかによって変わるほかはない。選挙で政権が交代すれば政府与党のビジョンと公約が国家発展の目標になる形だ。それでも国家ビジョン自体が全く必要ないとは言えない。何より低成長や少子化・高齢化など未来を左右する課題が山積しているが、何の対策も計画もなしに手放してばかりはいられない。政府主導ではなくても民官いずれもこのような問題をめぐって自由な診断と展望を出して解決策について活発な意見陳述も行われなければならない。