【グローバルアイ】大国の仕返し=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.13 12:55
#1.2012年9月、日本が尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化を断行した。日中関係は一気に冷え込み、日本を訪れる中国人団体観光客の足が急に途絶え始めた。愛国心に燃える中国人が自ら日本旅行を自制したのだろうか。当時の状況をよく知る人物の説明を聞いて謎が解けた。ある日、高位当局者が旅行会社の社長を静かに呼び集めた。出席者は携帯電話はもちろん一切の筆記道具を預けてはじめて会議場に入ることができた。会議では日本への団体旅行を中断せよとの口頭指針が下された。だが、これに関する中国政府の発表や報道は全くなかった。その時も今も変わりない「中国スタイル」だ。
#2.2016年1月、台湾独立路線を掲げる民進党候補・蔡英文氏が総統選挙で勝利した。その後、中国はすべてのルートを動員して「一つの中国」原則、すなわち「九二共識」を認めろと蔡氏を圧迫した。蔡氏の総統就任式が開かれた5月20日、台湾テレビでこのようなニュースを見たことを思い出す。中国大陸に輸出しているすっぽん卵、アイナメ等の水産物の衛生検疫が強化されて返品が増加し、ついには注文量まで急減しているという内容だった。パイナップルなどの農産物も事情は同じだった。「九二共識」となんら関係がないように見えるアイナメまで台湾の圧迫道具としたのが「中国スタイル」だ。