韓流に飛び火した中国のTHAAD報復…SM・YG株が年内最安値
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.06 12:47
韓国の高高度ミサイル防衛(THAAD)体系韓半島(朝鮮半島)導入決定に対する中国の反発が本格化し、流弾が国内株式市場に向かっている。中国が韓流スターの行事・公演をキャンセルし、ドラマの放送を延期するなど実力行使に乗り出し、中国事業の比率が大きい業種の株価が下落している。エンターテインメント株がその代表例だ。7月初めまで4万ウォン前後だったSMエンターテインメントの株価は5日、前日比3.1%安の2万8150ウォンで取引を終え、今年の最安値となった。YGエンターテインメントの株価も4.59%安の3万2250ウォンとなり、年内最安値を更新した。韓流との関連が大きいCJ E&M株も7.42%下落した。
業界は波紋が化粧品に広がらないか心配している。韓国の化粧品輸出額の65.9%(香港含む)は中国が占める。先月7日に44万1000ウォンとなったアモーレパシフィックはTHAAD配備発表直後から株価が下落し、1カ月間で36万ウォンまで値下がりした。120万ウォンを目前にしていたLG生活健康も5日、4.57%下落し、90万ウォン割れが迫っている。オン・ギウン崇実大経済学科教授は「中国の国際的な地位が一段階高まっただけに、過去のような直接的、感情的な対応は自制するだろうが、通関や検疫など非関税障壁を通じて韓国企業に追加で圧力を加える可能性は排除できない」と話した。