<インタビュー>再任が白紙撤回された韓国人WTO裁判官「米国の反対は類例がない」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.29 13:04
ことし5月以降、各国通商関係者の視線はすべて一人の韓国学者の去就に注がれた。彼を世界貿易機関(WTO)から追い出そうとする米国とこれに反対する他の国々のうち、その勝者がどちらになるかによって世界貿易秩序が激しく揺れるためだった。事件の主人公は過去4年間、WTO上訴機構裁判官を務めた後、再任を控えた張勝和(チャン・スンファ)氏(53、ソウル大教授)。米国を除く他のWTO加盟国や通商関連の学者は例外なく彼の再任を主張した。OB・現職WTO裁判官の再任要求声明書が相次ぎ、米国を批判するコメントが世界有数のメディアに次々に掲載された。それでも反対世論は米国の頑なな姿勢を和らげることができず、張氏は結局ことし9月で退任することになった。一体WTOではどんなことがあったのか。これまで沈黙を守ってきた張氏が今月20日、これまでの経過と心境を打ち明けた。
--事態の背景は。