韓経:【社説】言葉ばかりが騒がしいG20、韓国の地位も心配
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.25 10:26
中国四川省成都で23~24日に開かれた「20カ国・地域(G20)財務長官会議」がこれといった結論らしきものがないまま閉幕した。米国など主要20カ国の財務長官と中央銀行総裁が総出動したが、意味のある合意はみられなかった。原論だけに終始する状況で、自国の利己主義を前面に出した我田引水式演説だけが会議場に響き渡った。
今回のG20はことし9月に中国杭州で開催予定の「G20首脳会合」を控えた最後の調整舞台だった。ブレグジット(Brexit、英国のEU離脱)以降初めて開かれた会合という点でとりわけ耳目を集めた。韓国からは柳一鎬(ユ・イルホ)副首相と李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁も参加した。だが、各国の責任をブレグジットに転嫁するようなレトリックばかりで建設的な話し合いはなかった。米国や欧州などは「早期の離脱を」としながら英国を圧迫することに重点を置き、次期G20首脳会合議長国として今回の会合を主管した中国は特有の傍若無人的な言葉ばかりを繰り返した。「今や中国一国だけでは世界経済を救うことはできない」とし、他国の奮発を求める表現には失笑すら誘う。