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韓国代表伝統酒と言いつつも…マッコリ業者の82%が輸入米使用

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.22 09:55
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老若男女に人気の大韓民国「庶民の酒」マッコリには「不都合な真実」がある。その大部分が輸入米で醸しているということだ。輸入米マッコリを国産米マッコリと偽って売る行為も根絶されないままだ。

農林畜産食品部が最近、国会農林畜産食品海洋水産委員会の洪文杓(ホン・ムンピョ)議員(セヌリ党)に提出した「2014酒類産業情報実態調査」によると、韓国内のマッコリ製造業者428カ所中、輸入米を使っているところは290カ所(67.8%)だった。2013年の59.1%に比べて8.7%ポイント増えた。

 
輸出用を除き、全国に流通する輸入米マッコリの比重はさらに高い。昨年、農林畜産食品部が国内の売上額上位10位圏の企業を対象に調査した輸入米使用比率は82.3%だった。輸出額10位圏企業の輸入米使用比率も73.2%にのぼる。100%国内産原料を使って作った酒に付与する「品質認証」を受けたマッコリ業者は21カ所に過ぎない。洪議員は「これほどになればマッコリに『代表伝統酒』という称号がつけることができるのか疑問」としながら「マッコリブームを復活させるためには政府が国産米を使用したマッコリの生産を積極的に奨励するべきだ」と主張した。

マッコリ業者が輸入米を使うのは価格競争力のためだ。ことし政府が供給する加工用コメ価格は輸入米が1キロあたり564ウォン(約52円)、国産米が1000ウォンと2倍程度の違いがある。また、マッコリ業者の零細性も無視することはできない。業者426カ所のうち174箇所にあたる43%は年間売上5000万ウォン未満だ。マッコリ業界関係者は「零細企業が輸入米を使うのを非難だけはできない状況」と話した。

大型スーパーなどで販売されているマッコリ1本(750ミリリットル)の価格は1300~1700ウォンだ。国産米マッコリは輸入米マッコリより100~300ウォン高い。全国的な販売網をもつ一部の業者を除き、ほとんどの業者は輸入米マッコリだけを生産していることが分かった。

消費者は輸入米マッコリと国産米マッコリの違いがすぐに分からない。小さな文字で原産地表示をするだけで入れ物の形や色などで区別していないためだ。ただし、長寿マッコリはボトルのキャップを国産米マッコリは白、輸入米は緑で区分している。多くの業者でも輸入米マッコリと国産米マッコリを同じ値段で販売している。飲食店ではマッコリ1本を3000~4000ウォンで販売している。

また、かなりの業者が輸入米を国産米と偽って販売して摘発されている。国立農産物品質管理院によると、2011年から2015年まで65カ所のマッコリ業者が計5086.5トンの輸入米を国産と偽って売って摘発された。摘発物量も2014年526トンから昨年1949トンに急増した。輸入米と国産米の価格差が開くほど、原産地表示違反の事例が増加するというのが農産物品質管理院の説明だ。農林水産食品部関係者は「100%国産米だけを使い、人工甘味料などを使用していないマッコリは別途認証制を導入する方向で検討している」と述べた。

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    2016.07.22 09:55
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    長寿マッコリはボトルのキャップで使用米を区分できるようにしている。国産米を使っている場合は白色(右)、輸入米の場合は緑色だ。
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