韓経:【社説】中国の自動車バッテリー差別、韓国政府はWTO提訴を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.21 13:07
中国が韓国政府の再検討要請にもかかわらず、LG化学・サムスンSDIの三元系バッテリーの安全性に問題があるとして、補助金支給中断決定を維持した。変わった点があるとすれば、今後、新しい安全性基準を設けて公正に審査すると約束した程度だ。しかし新しい基準設定作業がいつ終わるかは分からない。中国は電気バス価格の最大80%の補助金を支給する。こうした状況で補助金支給中断は韓国バッテリーの中国市場接近を遮断するのと変わらない。明らかに不当な差別だが、政府は世界貿易機関(WTO)提訴など積極的な手段を探していない。
中国政府は年初、自国の企業が主に生産するリン酸鉄リチウム(LFP)方式のバッテリーには補助金支給を続ける半面、韓国企業の三元系バッテリーを搭載する電気バスには補助金を支給しないことを決めた。すでに中国に数千億ウォンを投入して三元系バッテリー工場を完工したLG化学、サムスンSDIは不意打ちを食らう格好となった。企業側はさまざまな経路を通じて呼び掛けたはずだ。政府も周亨煥(チュ・ヒョンファン)産業通商資源部長官に続き、黄教安(ファン・ギョアン)首相までが中国に補助金支給再開を要請した。しかし効果はなかった。