韓国の教育財団「アジアのノーベル賞を作る」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.20 13:15
18日午前、ソウル鍾路区恵化洞(チョンノグ・ヘファドン)の「冠廷(クァンジョン)李鍾煥(イ・ジョンファン)教育財団」で開かれた理事長の離任・就任式はシンプルなものだった。財団設立者である三栄(サムヨン)化学グループの李鍾煥名誉会長(93)が退き、李壽成(イ・スソン)元首相(77)が新任の理事長に就任する場であった。
この行事では祝賀の花輪をあまり見かけず参席者も20人余りと少なかった。離任・就任式の後の昼食メニューは温麺だった。財団関係者は「このような行事にかかるお金を一銭でも節約して奨学基金を用意しようとする設立者と新任理事長の考えが込められている」と明かした。李名誉会長は普段からジャジャン麺のように1万ウォン(約900円)以内の質素な食事をすることで知られている。
行事は簡素だったが、李名誉会長と李新任理事長が明らかにした計画は壮大だった。部門別の賞金が10億ウォンにもなる国内最大規模の「冠廷賞」を制定するという内容だった。李名誉会長は「アジアのノーベル賞を作らなければならないと考えて4年前から地道に準備してきた」として「予算構成ができていくなど準備が具体化されている」と明らかにした。それと共に「李壽成理事長の就任で一層準備に拍車を加えて2020年頃には冠廷賞が世の中に出てくるだろう」とつけ加えた。