【コラム】任天堂復活がLGエレクトロニクスに与える教訓(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.18 09:05
サムスン電子とLGエレクトロニクスは韓国の電機電子産業のツートップだ。両社は宿命的にライバル関係だ。ライバルは激しい競争を避けることはできない。だが互いに刺激剤となり共生発展する原動力になる。サムスン電子とLGエレクトロニクスはこうした愛憎の関係を形成しながら韓国の電機電子産業の両翼として成長してきた。
ところが最近片方の翼が顕著に矮小に見える。鳥が片方の翼だけで遠くに飛んで行けないように産業も同じだ。個別の企業の不振は結局国家の産業競争力低下を意味するためだ。
LGエレクトロニクスの不振はスマートフォンが登場した2009年から始まった。アップルが出したiPhoneが尋常でない突風を起こしていた時だった。サムスン電子は感覚をつかみいち早く追撃戦を展開した。だがLGエレクトロニクスの反応は遅かった。そこからあっという間に取り返せない地殻変動が起きた。世界1位のシェアに酔っていたフィンランドのノキアは没落し、LGエレクトロニクスは遅れて挽回に出たが先頭圏とは距離が遠い。