【コラム】ブレグジットのおかげで「一息ついた」韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.08 09:22
だがEUという政治実験はいくらでも良い方向に発展できる。いくつかの連合(unions)が形成する全地球的な意志決定体制はいくつかの強大国が思うままにする国際関係よりもはるかに民主的だ。ひとまず連合内で意見を取りまとめた後、ほかの連合らと協議に入るのが道理にかなう。
ややもすると人工知能(AI)と気候変化が呼び起こす危機のために地球と人類が滅びる時代になった。どんな個人・一族や国家や大企業がいくら多くの富と権力を蓄積しても、世の中そのものが消えてしまえば何の意味があるだろうか。国家と市場をこえた意志決定の構造が切実な時代だ。いつかは世界政府・世界国家ができるかもしれないが、現在としては「国際地域間の関係」が可能性の高い代案だ。