【社説】韓米FTAを揺るがすトランプ氏の無責任な扇動
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.01 08:10
米共和党の事実上の大統領選候補であるドナルド・トランプ氏が先月28日(現地時間)、貿易政策公約を通じて保護主義路線を公式化した。トランプ氏はペンシルバニア州での演説で、韓米自由貿易協定(FTA)や北米自由貿易協定(NAFTA)など民主党政権が推進した貿易政策を失敗と規定し、大統領に当選すればこれを正すための7大措置を取ると述べた。外交政策に続いて貿易政策でも新孤立主義路線を明らかにしたのだ。
特にトランプ氏は韓米FTAに照準を合わせ、「ヒラリー・クリントン前国務長官が進めた韓米FTAの余波で対韓貿易赤字が倍に増え、米国内の雇用10万件が消えた」と主張した。自分が大統領になれば再協議を通じて韓米FTAを大幅に見直すか撤廃するという意味とみられる。