韓国、競馬八百長事件で騎手・ブローカーら起訴
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.23 17:03
2011年5月20日、済州(チェジュ)競馬場の4番スタートラインに競走馬「ピツェヨジョン」が入った。この馬は同年3月のレースで3位、4月には2位に入り、勢いに乗っていた。競馬予想紙はピツェヨジョンを優勝候補に挙げた。レース直前に馬の姿が公開されると、活力が感じられた。この馬の人気が高まり、優勝配当率(単勝式基準)は1.6倍に下がった。優勝候補に入らない馬の配当率は通常、数十倍となる。
ところがピツェヨジョンはスタートすると、突然頭を上げて走った。競馬ブローカーから遅く走るという条件で1200万ウォン(約110万円)を受けた騎手(34)が手綱を強く引いたからだ。序盤に速力が出るはずがなかった。ピツェヨジョンはスタート後10秒ほど経過して最初のコーナーに入った時、下位圏だった。9頭が走ったこのレースでピツェヨジョンは7着だった。この馬に賭けられた金額は約20億ウォンにのぼった。