「中国式GPS、世界のスマートフォンに搭載されるだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.20 08:40
中国が衛星航法分野でも猛烈な速度で米国を追撃している。中国が独自開発した「北斗衛星航法システム」(BDS)の発展がその代表的な事例だ。中国国務院は先週初めて白書を発表し運用現況と今後の戦略の骨子を公開した。
白書によると、BDSは2012年に中国大陸と周辺のアジア太平洋地域の一部から運用を始めた。米国のGPSに比べて20年以上遅れを取っただけでなく、ロシアのグロナスよりもスタートが遅れた。衛星航法システムの独自開発に乗り出したのは位置情報の確保が軍事・安保的な必要と直結するためだ。
出発は遅れたがこの4年間の成果は目を見張る水準というのが中国の自評だ。BDS弁公室の報道官は16日の記者会見で「BDSの精密度は北京や西安など重要都市だけでなく低緯度国でも5メートル水準に達した。今年試験運用に入る高精密度強化システムが構築されれば精密度は飛躍的に高まり10センチメートル以下となる」と話した。また、「BDSチップは線幅40ナノメートルと世界で最も精密な水準だが価格は世界で最も安い1個当たり10元(約158ウォン)水準」と話した。