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3年熟成の五味子酒、ジョニーウォーカーブルーラベルにも劣らない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.16 15:12
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イ・ジョンギJL代表(61)は国内の酒類業界では「ウイスキー名人」として知られる。彼は36年間ウイスキーを作っていた国内代表のマスターブレンダーだ。1980年OBビールに入社し、OBシーグラムを経て2006年ディアジオ・コリア副社長として退任するまでウイスキーを作ってきた。国内ウイスキー販売1位のディアジオ「ウインザー」、占有率3位の低度ウイスキー「ゴールデンブルー」も彼の作品だ。ディアジオで従来のアルコール43度のジョニーウォーカーシリーズを韓国市場で40度に調整した味も彼の手で生まれた。

だがイ代表はいつも悩んでいた。「英国にはスコッチウイスキー、フランスにはワインなどの代表酒があるのになぜ韓国には代表的な名品酒がないのだろうか」と。そんな悩みから生まれたのが15日、ソウル通義洞(トンウィドン)のアルムジギから初めてデビューした伝統酒「コウンダル(きれいな月)」だ。イ代表は「ウイスキーのように海外でも通じる『韓国酒』を作りたかった」と話した。

 
コウンダルを作るためにイ代表は5年間材料を選びに選んだ。コメ・麦・梨・柿・クコの実など30種類余りの材料の中から彼が選んだのは五味子(オミジャ)。イ代表は「五味子酒は香りが甘くて果実酒のようだが、飲み込むと深いハーブの香りとやや辛い味が交わるのが特徴」と説明した。「コウンダル」はこれまでの国内伝統酒の製造公式から脱離した。

ステンレスの蒸留器を使わず海外のウイスキーのように銅製の蒸留器で原液をこし取る。こし取った原液は陶磁器またはオークの樽に入れて3年以上発酵させる。陶磁器に入った無色の「プラチナ」はマオタイなどの白酒を、オークの樽で熟成された金色の「ゴールド」はジョニーウォーカーブルーラベルなどのスコッチウイスキーを狙った。価格はいずれも500ミリリットル1本30万ウォン(約2万6700円)で、ジョニーウォーカーブルーラベルと似たような水準だ。

アルコール52度のこの酒は、味は伝統酒特有のひりひりした味から始まり、最後はウイスキーのようなやわらかさとオークの香りで終わる。

イ代表は「氷を入れた大きなグラスに注いで飲んだり(オンザ・ロック)、水割りにしたりして飲むよりも小さなグラスに入れて原液を味わいながら飲むと美味しい」と説明した。

ディアジオ退任後、嶺南(ヨンナム)大学醸造学科、韓京(ハンギョン)大学食品工学科などで教授として過ごした彼は、韓国ブランド酒を作ってみたいという若い頃の夢をよみがえらせようとJLを創業した。

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    3年熟成の五味子酒、ジョニーウォーカーブルーラベルにも劣らない

    2016.06.16 15:12
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    15日、ソウル通義洞(トンウィドン)にあるアルムジギでイ・ジョンギJL代表が伝統酒「コウンダル(きれいな月)」を試飲している。この酒は五味子(オミジャ)で作った伝統酒で、海外市場を狙ってウイスキー製造技法を組み合わせたのが特徴だ。
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