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ブレーキかかるドイツのディーゼル車…韓日米エコカーで包囲作戦

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.13 09:50
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世界の自動車業界がエコカーを中心に「合従連衡」している。「ディーゼルゲート」の波紋が触媒になった。ディーゼル車に強いフォルクスワーゲンとBMW、メルセデスベンツのようなドイツ車の威勢に押さえられた自動車メーカーなどがハイブリッドカー、電気自動車、水素自動車を中心にしたエコカー連合戦線を構築する様相だ。

世界で最も多く売れた電気自動車「リーフ」を発売した日産は、フォード、ダイムラーとともに2017年の量産を目標に次世代電気自動車を共同開発している。役割分担も確実だ。フォードが共同開発計画を総括する。日産は電気自動車バッテリー開発、ダイムラーはバッテリーとモーターを最も適した形で組み合わせる燃料電池システム開発、ルノーは量産体制構築を担当する。

 
1回の注油・充電で676キロメートルまで走れるプラグインハイブリッドカー「ボルト」を開発したゼネラルモーターズ(GM)はホンダと組んで水素自動車開発に乗り出した。2020年に共同開発した新車を発売する予定だ。BMWとトヨタも水素自動車の共同開発を進めている。フォルクスワーゲンは上海自動車(SAIC)、プジョーは東風自動車とそれぞれ電気自動車を開発している。

特に日本企業は2014年にトヨタ、ホンダ、日産、スズキ、マツダなど自動車8社が親環境エンジン開発に向けた組合を結成するなど協力に積極的だ。政府が組合に研究開発費を支援するなど渾然一体に動いている。

現代・起亜自動車もディーゼル車からエコカーに未来投資のウエイトをシフトしている。

現代自動車のクォン・ムンシク研究開発本部長(副会長)は1日の釜山(プサン)モーターショー前夜祭で「ディーゼル車は簡単に崩れないだろうがあまり依存してはならない。エコカー開発に力を集中する」と話した。現代自動車関係者は「ハイブリッドカーに強みを持つトヨタを除き各社が参入してからいくらもたたないエコカー分野に集中することが(ディーゼル車に依存するより)もっと容易だ」と説明した。

ちょうどディーゼル車を粒子状物質の主犯だと指摘した韓国政府が2020年までにエコカーを大幅拡大する対策を出した。エコカーを拡大しようとする現代・起亜自動車にお膳立てをした格好だ。現代自動車は2020年までにエコカー28モデルを発売するという計画でこたえた。釜山モーターショーが信号弾だった。「K5プラグインハイブリッド」「K7ハイブリッド」と「モハベ」の後続モデルである「テルライド」(プラグインハイブリッドカー)のようなエコカーをモーターショーで前面に掲げた。

韓国輸入自動車協会のユン・デソン専務は「これまでディーゼル車中心のドイツブランドや、ハイブリッドカー中心の日本ブランドと違い“無色無臭”な立場で一貫してきた現代・起亜自動車が本格的にエコカー戦線に参入したものとみられる。一方にオールインしてはならないが、メーカーごとに明確なカラーがあるだけに遅まきながらエコカー投資に出たのは良い選択だ」と評価した。

だが現代・起亜自動車は巨大なグローバル合従連衡の流れから抜け出し独自開発路線を守っている。

現代自動車関係者は「われわれ独自の技術力に十分に自信がある。独自開発する場合、技術保安に利点がある」と話した。最近フランスのエアリキードと水素自動車協力に出たのもインフラ構築次元であり水素自動車開発自体を狙った動きではない。

亜州自動車大学自動車学科のコ・グァンホ教授は、「電気自動車や水素自動車のようなエコカーは自動車業界だけでなく情報技術(IT)・エネルギー企業とも積極的に協力してこそ競争力を育てることができる。過去とは違い独自技術開発には時間が長くかかるだけに、垣根を崩して競合企業との協力に前向きに出なければならない」と指摘した。

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