韓国銀行、お金を刷るのに慎重であるべき理由(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.13 09:04
1919年6月29日、フランス・ベルサイユ宮殿、第1次世界大戦を終わらせる最も重要な条約が締結される。それが主要敗戦国ドイツに対する処理を決めたベルサイユ条約だ。第1次世界大戦は人類の歴史上最も大きい戦争のひとつで、4年3カ月以上にわたり戦争が続き1600万人を超える人々が死んだ。ドイツは戦争を起こした国として最も重い責任を負うところだった。
ベルサイユ条約の内容を決めるのに最も強硬な立場を見せた国は戦勝国の中でもフランスだった。フランスはドイツと直接国境を接しており戦争の被害が大きかったが、隣国であるためドイツに積もった恨みが多かった。当時からわずか50年前にプロイセン(現在のドイツ)との戦争でパリまで陥落する惨敗にあったこともあった。フランスは条約を通じ徹底して復讐すると同時に、隣国であるためにより危険なドイツが再起不能状態に陥ることを望んだ。