【コラム】中国には抗議もできないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.09 08:58
他国の話だと思った。天気の良い日は人の表情が変わり、時間を割いてでもひなたぼっこをするという話だ。ところがいつのまにか私たちもこうしている。粒子状物質のせいだ。4月の1カ月間でソウルの粒子状物質の濃度が環境部基準値以下の日は4日間だけだった。世界保健機構の勧告値以下だった日はただの1日もない。だからほこりのない日を待つのがおかしな理由はない。野外活動に殺到するからといって責めることもできない。
ひょっとして過敏なことでないかと思った。生きるのに十分な空気の質までも配慮するようになったのではないのかと思っての話だ。ソウルの粒子状物質の濃度は2000年代初期よりも明らかに低くなった。ところが大気の質の改善は2013年から停滞している。体感する空気の質はさらに悪くなった。黄砂のためだ。