米利上げは目前? 7月説優勢(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.02 10:49
景気が良くなれば物価が揺れる。FRBが重視する物価指標であるコアPCE物価指数の月別上昇率は3~4月の2カ月連続で前年同期比1.6%を記録した。コアPCEはPCEから変動性が高いエネルギーと食品を除いて算出した値だ。FRBの目標値である2%に向け巡航中だ。新規住宅市場も好況だ。4月の着工実績は17%増えこの8年余りで最も熱かった。こうした実体景気の好転は米国の2度目の金利引き上げを目の前に引き寄せている。
もちろんこれだけでFRBは動きはしない。概ね2種類をさらに挙げることができる。まず過去より重要性がはるかに高まったグローバル経済状況を見なければならない。「慎重さ」の代名詞であるイエレンFRB議長は3~4月にさらに慎重だったが理由はグローバル景気鈍化リスクのためだった。このリスクは現在悪化しないでいる。もうひとつは金融市場だ。FRBは金融市場が揺れ動けば並大抵では金利に手を付けない。金融市場もやはり数カ月にわたり平穏を維持している。