【時視各角】司法の正義、そのきつい冗談=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.31 08:23
私が仕事をする論説委員室では26歳の青年がアルバイトをしている。毎日午後3時に出勤して9時まで勤務するが、彼の一日はそれで終わるわけではない。夜10時から翌日朝6時30分まで梨泰院(イテウォン)のハンバーガー店で働く。地方大を中退した彼は5000万ウォン(約467万円)を貯めて商売をするのが夢だ。彼が2、3年ほど死ぬほど苦労してこそ手に握ることができる「夢のお金」5000万ウォンは、洪満杓(ホン・マンピョ)弁護士、崔有晶(チェ・ユジョン)弁護士が電話1本で受ける金額の半分にもならない。
洪・崔弁護士の罪質が悪い理由は不動産を100軒以上保有したり受託料100億ウォンを稼いだことだけではない。2人は国民の税金で検事・判事月給を受けながら身につけたノウハウを遺憾なく再活用した。元検事長の洪弁護士は脱税のために不動産会社の運営にまで手をつけた。申告しなかった受託料などを不動産に入れ、その賃貸収益を数億ウォンずつ得てきたということだ。ある元検察の弁護士はいう。「事実上のマネーロンダリングだ。特捜部の捜査で知ることになったホワイトカラーの犯罪手法がそのまま適用された」。