韓経:【社説】また急落する人民元、ショック再来も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.27 10:29
しばらく落ち着いていた中国人民元の下落がまた本格化している。人民銀行は25日、人民元の為替レートを1ドル=6.5693元と告示した。告示交換率を基準に2011年3月16日(1ドル=6.5718元)以来5年2カ月ぶりの人民元安だ。人民元は今年1月、一時1ドル=6.6元まで落ちたが、その後は中国政府の市場介入で4月末まで値上がりしていた。しかし5月に入り、また下落が続いている。
人民元安の背景についてはいくつか説明がある。米国の利上げの可能性によるドル高の影響という分析から、ヘッジファンドの攻撃が再開されたという解釈もある。年初に人民元安にベッティングしたヘッジファンドが戦列を整えてまた人民元売りを始めたということだ。人民元安を必死に阻止してきた中国当局が外貨準備高の急減などで為替レート防御の限界に直面したという推測もある。