【コラム】我々はなぜ幸せでないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.24 08:08
20回目の総選挙が終わった。年数では「制憲国会」が構成されて69年目だ。その間、一様に変わっていないものが一つある。「今の生活が厳しいので変えてみよう」という選挙メッセージだ。1950年代に「生活が苦しい、変えてみよう」で始まり、「政策失敗、政権審判」などにいたるまで表現方式とディテールは少しずつ異なるが、結局、国民が幸せでないから変えようという内容に変わりはない。ふと疑問を感じた。「我々の国民は昔から今まで幸せになったことがなかったのだろうか」。
実際、いくつかの国際調査でも大韓民国の幸福指数は高い方でない。昨年の国連「世界幸福報告書」によると、韓国は158カ国のうち47位だった。世界10位圏の経済規模を考えれば低い数値だ。
しかし逆説的にも外国人と対話をすれば、むしろ韓国がうらやましいという声をよく聞く。「漢江(ハンガン)の奇跡」はもちろん、経済危機も早期に克服し、堅実に成長しているという言葉のほか、サムスン・現代車など世界的な企業に関する話も多い。そういえば、世帯ごとに自動車を1台ずつ保有し、人口の約3分の1が毎年海外旅行をする国も多くない。また、韓国訪問経験がある人たちはきれいな街と世界的なレベルの治安に満足し、称賛する。では外から見るのと国民が中で感じる幸福感の間に「ミスマッチ」が発生するのはいったい何のためだろうか。