構造調整の「実弾」最低7兆ウォン…大宇造船にはさらに数兆ウォンかかる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.04 13:58
韓国信用評価は昨年末、大宇(デウ)造船海洋の会社債の信用格付けを投資等級のマジノ線であるBBBから投機等級のBBプラスに引き下げた。大宇造船の会社債を買うなというメッセージだ。大宇造船が5兆ウォン(4600億円)台の損失を遅れて公開したことに伴った措置だ。韓国信用評価の関係者は「産業銀行・輸出入銀行の資金支援の決定にもかかわらず、海洋プラントの追加損失の可能性をはじめ経営の不確実性が相変わらずだと判断した」と説明した。
ところで、ほぼ同じ時期に2大国策銀行である産業銀行と輸出入銀行は大宇造船に融資した12兆9903億ウォン(産業銀行4兆ウォン、輸出入銀行8兆9903億ウォン)を不良債権ではなく正常債権として分類した。大宇造船の会社債を投機等級とみた市場の判断と全くかけ離れた決定だ。
産業銀行が経営難に陥った現代(ヒョンデ)商船の貸出金(1兆2000億ウォン)を不良債権として処理した点と比較して二重定規だという批判が出てくる理由だ。ハナ金融投資のイ・ミソンアナリスト(債権担当)は「大宇造船の脆弱な財務構造を考慮すれば、不良債権として分類するのが正しい」と話した。