【グローバルアイ】熊本地震と災害弱者=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.03 09:06
先月17日夜、熊本市のホテル8階の部屋。「緊急地震速報が出ました。強い揺れに警戒が必要です」。被害現場を取材した後、しばらく横になって休もうとした瞬間、NHKのアナウンサーの声を聞いて起き上がった。前日にマグニチュード7.3の2回目の強震を経験し、一日に100回ほど余震が発生していたが、強い地震波が感知されたというニュースには恐怖を感じた。階段で1階まで急いで下りていった。路上に出て一息つく間も地震は続いた。
自ら避難できて幸いだと感じたのは翌日だった。2度の強震で大きな被害が発生した益城町の小学校。3年前からパーキンソン病のため車椅子を使用している岡田久仁男さん(86)は2階の教室で過ごしていた。2日前に小学校に到着したが、1階はすでに場所がなかった。眠れずに夜を明かした後、床ずれが悪化した。エレベーターがないため55歳の息子が岡田さんを背負って階段を行き来した。後に到着した他の障害者と高齢者も先着順の原則に基づいて2階に行った。
30代の視覚障害者夫婦はマグニチュード6.5の最初の地震で家が崩壊したため、駐車場に毛布を敷いて2日間過ごした。当初は近所の人が食事を用意してくれたが、2回目の強震後に雨まで降ると、みんな去っていった。障害者の友達もどこに行ったのか分からず右往左往した。情報をたどりながらなんとか避難所を探すことができた。救援物資を受けるために列に並んでいた50代の聴覚障害者男性は「一般の人たちの間に入って水や食べ物を受けようとしても案内放送を聞けないので困難が多い」と語った。