【社説】連立政権、前向きに検討する価値ある=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.29 15:59
執権保守党が第2党に転落したことは韓国政治の新しい経験だ。雑草のような生命力の代わりに権力ヒマワリ指向の“ウェルビーイング”セヌリ党は、執権勢力が院内第2党に落ちた時にどれほどみじめで侮蔑的なことが起きるのか、まだ実感が出てこないようだ。大統領が最高裁判長の任命同意案を提出した時に国会が否決するのは茶飯事で、野党が特定の国務委員を選んで解任案を提出すればすぐに通過する状況が不慣れではなくなるだろう。大統領の重大な構想や閣僚会議で審議された主な政策を与党が責任を持って後押しするという政府・与党の長年の発想法も廃棄されるほかはない。朴大統領とセヌリ党は、彼らの意志とは関係なく完全に変わった第20代国会、3党政治体制に適応しなければならない。
今まで彼らが嫌ならしなくても済むことが第1党の力だったが、そのような意地はこれ以上通じなくなった。新しい政治環境では新しい政治形態が生成されなければならない。3党体制は国民が両党体制を止めて、これからは敵対勢力が協治(協同政治)をしろと下した命令だ。協治が新たな時代精神になるというのに協治の有力な制度である連政(連立政権)も前向きに検討する時になった。