【社説】またジカウイルス防疫の網の目に穴…韓国保健当局の気の緩み
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.29 10:57
保健当局の感染病管理体系は依然として形無しだ。フィリピン帰りの21歳の男性が韓国で2人目のジカウイルス感染者の判定を受けたが、その過程でシステムの弱点が再び露呈した。昨年MERS(中東呼吸器症候群)騒動以降、防疫の網の目を細かく構築すると言って疾病管理本部長を次官級に格上げして、緊急状況センターまで設置したが別段変化がないということだ。
韓国疾病管理本部によると今月10日から14日までフィリピンを旅行した男性の遺伝子検査の結果、27日にジカウイルス感染者と確診された。先月韓国初の患者発生から1カ月のことだ。当時40代男性はウイルス流布地域であるブラジル帰りだったが、管理体制がまともに稼動しなかった。今回も同じだ。先日フィリピンでも患者が発生したが、1日平均5000人を越える韓国入国者に手をこまねいている。今後更に患者が発生する恐れがある。