「韓日中の伝統建築、似ていながらもそれぞれ違う」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.25 17:04
韓国国宝第1号崇礼門(スンネムン、南大門)と宝物第1号東大門(トンデムン)、現存する最古の建物である鳳停寺(ボンジョンサ)の極楽殿、最も美しいと言われる浮石寺(プソクサ)の無量寿殿、5階建ての木塔である法住寺(ポプチュサ)の捌相殿…。
今月22日、慶尚北道慶山市慈仁面北四里(キョンサンブクド・キョンサンシ・チャインミョン)に位置する韓国伝統建築研究院で目にした建築物の模型だ。単なるミニチュアではない。50年以上にわたって数多くの伝統建築物の修理・建築に携わってきた都片手(後述)のキム・ボムシクさん(74)が設計図から作った縮小模型だ。
倉庫2カ所にアカマツ・チョウセンゴヨウマツで作った90棟余りの国宝・宝物などが陳列されている。平面基準で実物の10分の1の大きさだが、精巧につくられている。倉庫横の工房では作業の真っ最中だった。都片手の弟子4人が大邱(テグ)慶尚監営(カミョン)の宣化堂(シンファダン)の建物をつくっているところだった。最近、安東(アンドン)に道庁を移転した慶尚北道が製作を依頼した。キム・ボムシクさんは「模型はサイズが小さく資材は少なくて済むが、作業過程は大きな建物と似ていて一日の人件費も同じようにかかる」とし「模型だが労力に違いはない」と強調する。彼らは現場工事がない時には縮小模型をつくっている。一つ完成させるのに最低3カ月かかる。設計図があってこそ正確に再現することができる。縮小模型を製作する理由を尋ねた。