【社説】中間評価で惨敗した与党…国民に勝る権力はない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.14 14:03
4・13総選挙の民心は荒々しかった。傲慢な飼育員にかみつく猛獣のようだった。怒りの投票は驚くほどだった。第20代国会議員を選ぶ総選挙の結果は、朴槿恵(パク・クネ)大統領のセヌリ党政権に対する選挙革命レベルの峻厳な審判だった。執権勢力は16年ぶりとなる衝撃的な過半数割れとなった。共に民主党は予想を大きく上回る支持を受けたが、基盤である湖南(ホナム、全羅道)を失った。金鍾仁(キム・ジョンイン)代表の共に民主党に対する警告であり、第3党として政治の舞台に登場した安哲秀(アン・チョルス)、千正培(チョン・ジョンベ)代表の国民の党に対する承認だった。沈相ジョン(シム・サンジョン)代表の正義党には国会で最小限の活動領域を提供した。
13日0時までの放送開票によると、セヌリ党は過半にはるかに及ばない議席数だ。今回の選挙は過去にほとんど見られなかった「1与2野」構図で行われた。政党構図上、絶対的に有利な与党の圧勝が予想された。セヌリ党は公認波紋が広がるまで国会の3分の2の180議席を予想していた。総選挙の勝敗に決定的な影響を及ぼす122議席の首都圏で、野党分裂による漁夫の利が確実視されたからだ。
しかし有権者は朴槿恵政権審判という意思表示をした。政権の失政を審判しようという怒った民心の流れは、野党分裂効果を相殺しても余るほど激しかった。こういう巨大な民心の動きは、セヌリ党の安全地帯と考えられた忠清(チュンチョン)・江原(カンウォン)などに広がった。このために選挙の前日までセヌリ党160議席以上、共に民主党100議席以下という大半の予測は大きく外れた。与野2党対決構図で苦しんだ4年前の第19代総選挙でも過半の152議席を得たのとは対照的だ。