【時視各角】消しゴムと電気自動車=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.14 11:12
全国経済人連合会の李承哲(イ・スンチョル)副会長は「財界の諸葛亮」と呼ばれる。きらりと輝くアイデアが多いがたいていは財界の立場を代弁する側だ。職業精神のためだろう。3年前の彼は消しゴム論にどっぷり浸かっていた。すべての規制を一刀のもとに消す消しゴム、彼は韓国経済の生きる道がそこにあるといった。その時彼は観光業を例に挙げたが、簡単に言えばこうだった。
「米国の国立公園に行ってみよ。イエローストーンには硫黄泉の真ん中まで道がある。観光客が見たいところであるほど、絶景であるほど、簡単に行くことができる。網や肉を焼く施設、電気まですべて備えている。スイスはさらにすごい。すべての山の頂上までトラムが走る。韓国はどうなのか。絶景は防いであるのが常だ。環境団体が反対してロープウェーも設置できない。だからこっそりと行って毀損する。絶景は壮健な青春男女の専有物だ。子どもと高齢者は天旺峰の見物ひとつできない。観光も死んで環境も死ぬ。こうしたルーザー・ルーザーゲームはない」