１３日午後６時、放送３局の出口調査の結果が発表されると、ソウル麻浦（マポ）の「国民の党」本部開票状況室では歓声があがった。最大目標値に近い３４－４１議席、湖南（ホナム、全羅道）の２８議席のうち１７議席以上を確保するという結果が出たからだ。しかし安哲秀（アン・チョルス）共同代表は静かに拍手だけをした。安代表は「謙虚な気持ちで最後まで結果を見守る」とし「湖南でも野党が再編されなければいけないという意志が今回の投票に反映されたのではないかと思う」と述べた。

安代表は出口調査の結果を見た後、選挙区のソウル蘆原丙の選挙事務所に移動した。安代表は１４日午前１時３０分現在、５２％の得票でセヌリ党の李俊錫（イ・ジュンソク）候補（３１．７％）を抑えた。安代表は「党代表として全国の多くの候補を助けなければいけない状況で、住民が信じてくれたからこそ当選が可能だった」とし「より良い生活、そしてより良い政治で報いたい」と話した。

安代表は総選挙の目標を２０－４０議席としていた。４日の放送記者討論会では「目標を達成できなければ責任を取る」と背水の陣を敷いた。安代表は湖南での「国民の党」旋風が選挙終盤に首都圏まで広がり、最少目標値の２０議席を大きく上回ることになった。

第３党としては２０年前の自民連（５０議席）に次いで多くの議席を占め、名実ともに３党体制を築いた。特に１４日午前１時３０分現在、湖南で２３議席の確保が確実視され、主導権を確実に握ったうえ、比例代表議席を決める政党得票率でも２５．４％（１４日午前１時３０分現在）で共に民主党を０．９ポイント上回った。安代表の総選挙後の歩みに弾みがつくことになった。

安代表は昨年１２月１３日、「党内で変化と革新が不可能だという結論に至った」と述べ、新政治民主連合（「共に民主党」）を離党した。その後、安代表は「政治構造問題の中心には反対ばかりする巨大既得権２党政治がある。交渉団体として第３党が生じれば革命的な変化が可能だ」と主張してきた。そのような国民の党であるだけに第２０代国会では「キャスティングボート」の役割をするとみられる。


＜韓国総選挙＞２０年間の２党体制崩す…国民の党が交渉団体に（２檁