テスラシンドローム、韓国自動車業界は緊張の中で注視(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.05 10:10
「テスラ症候群」が世界の自動車市場を強打した。武器は2000万ウォン(約192万円)台の準中型電気自動車「モデル3」だ。49カ国のショールームでは事前予約を待つ列が長く伸びた。ショールームのない韓国でもイ・チャンジン元ドリームウィズ代表(52)、ク・テオン弁護士(47)のような“アーリー・アダプター”がオンライン予約に参加した。自動車同好会のインターネットカフェには「モデル3が2000万ウォン台ならばすぐに買いたい」という書き込みが次々と上がってきた。
先月31日に直接新車を公開したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は3日に自身のツイッターを通じ「2日までにモデル3の事前契約台数が27万6000台を記録した」と明らかにした。2010年に最初に発売したベストセラー電気自動車の日産「リーフ」の累積販売台数20万2000台を大きく超えた。2017年末から引き渡しにもかかわらず確保した予約金だけで3000億ウォンに達する。
「テスラ熱風」の秘訣は7000万~8000万ウォン台の高級電気自動車を作ってきたテスラが初めて普及型電気自動車を発売したというところにある。▽停止状態から時速100キロメートルに達するのに6秒というスポーツカーに劣らない走行性能▽テスラ特有の破格なデザイン▽圧倒的な完全充電時の最大走行距離(346キロメートル)を備えながら安い価格(4020万ウォン、政府補助金を受ければ2000万ウォン台で購入可能)など目を引く要素を多く備えた。価格は韓国製電気自動車の現代自動車「アイオニック・エレクトリック」の4000万ウォン、ルノーサムスン「SM3ZE」の4190万ウォンとほぼ同じだ。