【取材日記】進撃のチャイナマネー、世界経済の「大きな荷物」になる可能性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.01 08:52
資源と商品のブラックホールだった中国が、最近では巨大な磁石のように世界企業を引き寄せている。国籍と業種にかかわらずだ。半導体、種子および農薬、映画製作社会社にまで手を伸ばしている。チャイナマネーの連続攻勢だ。
中国企業による「走出去」(海外進出)は中国政府の戦略の一環だった。国家の影響力を拡大してグローバル企業を育成するためだった。企業も海外に手を広げているには訳がある。中国経済の鈍化の中でさらなる収益を探さなければならなかった。人民元価値が落ちたことも米ドル表示資産に目を向けさせるきっかけになった。国際舞台での競争力を確保するために、選り抜きの多国籍企業を買収して技術と特許権を確保する必要にも迫られた。最近では習近平国家主席が主導する「腐敗狩り」を避けようとする資金まで加わり、中国発M&A(企業の合併・買収)は過熱の一途だ。